ラテン語で「海の水」を語源とするアクアマリンは、その名の通り透き通るような瑞々しい美しさを湛えた3月の誕生石。
神話にまつわるロマンチックな逸話も多く、”美しい海の精が持つ大切な宝物が浜へ打ち上げられ姿を変えた宝石”と信じられていたり、”船乗りの青年に恋をした人魚が、その叶わぬ恋に涙し溢れた宝石”などとも言われる、幻想的な物語を秘めた石としても有名です。
その美しさと魅惑的なパワーで、古くから装飾品やお守りとして愛されてきたアクアマリンは、かのフランス王妃マリー・アントワネットでさえも、数ある宝石の中でもダイヤモンドと並び、特に好んで身に着けていた石と言われています。
今回はそんなアクアマリンをあしらったデザイナーズジュエリーをご紹介。カルティエ ジュエリー 店舗一つひとつに込められたデザイナーのこだわりや、宝石の持つストーリーに想いを馳せてしっとりと眺めてみてください。
従来の石留めとは異なり、石に掘った溝と金のラインを凹凸にセッティングをするというjanuka独自の手法が目を引く”BAND”シリーズのリング。
角度によっては透明にも見える程クリアな水色のアクアマリンを使ったこちらのリングは、長方形のカットも相まってシャープな印象を醸し出しています。石を爪などで隠さないため、その美しい全貌が惜しげなく主張され、周囲からあまねく光を取り込むデザインが目を引きます。
オーヴァル型の優しく煌めく、モスアクアマリン。落ち着いたグレイッシュなカラーのアクアマリンの中で、モヤモヤとした内包物(イルメナイト)を含んだ模様が、可愛らしさも感じられる1点です。
石の中で舞うように閉じ込められた様子は、まさに自然が生み出した幻想的な世界です。